令和4年第3回定例会が終了しました。10/3

 10月3日、約1ヶ月にわたった第3回定例会が終了しました。

 今議会は決算議会であり、一般会計や特別会計、企業会計について青山市長3期の成果が問われる委員会がありましたが、一般会計決算2日から市長ご自身が濃厚接触者となってしまったため、市長のいない消化不良の決算委員会となってしまいました。室蘭市議会では、まだオンラインによる委員会出席が可能とするハード・ソフト両面の準備ができていませんでしたが、このような事態に備えて早急に整備する必要があることを感じました。

 議案は、一般質問3日目の9月12日に既に議決している功労者表彰などの人事案件4件、補正予算としてコロナ禍における原油価格・物価高騰対策の高齢者世帯等生活支援給付金(115,490千円)、むろらん子育て応援給付金(146,448千円)など261,938千円及び最終日に追加提案のあった電力・ガス・食料品答物価高騰緊急支援給付金(846,614千円)、新型コロナウイルスワクチン接種事業費(174,415千円)の846,614千円及び介護保険特別会計の3件、条例案として市立室蘭総合病院の任期付き職員の採用に関する条例制定の件及び看護師奨励資金貸付条例の一部改正の件など4件のほか一般会計決算など認定10件を原案どおり可決、認定しました。また、北海道教育委員会の「これからの学校づくりに関する指針」を抜本的に見直しすべての子どもに豊かな学びを保証する高校教育を求める意見書」ほか1件を可決、共産党提出の意見書案3件については、全会派一致を原則としているため否決しすべての日程を終了しました。

 私は、一般会計決算については委員長のため質問はしておりませんが、市長の出張の際のマイレージの取り扱いについての質疑もあり、もう少し実態を調査する必要もあるものと感じました。

 また、特別会計決算においては病院事業会計の質問を行いましたが、内容は、令和3年度の収支では6億3,500万円円の純利益が生じたが、コロナ関連の病床確保による補助金については13億4,208万円であったこと、有限責任監査法人トーマツによる経営改善効果額は1億4,400万円であったこと。また、現状の収支改善策や医師・看護師等の確保状況について質したほか、病棟再編後の休床となっている一般病床の活用方策として、公立病院経営ガイドラインに記載された介護医療院への転換について質問しましたが、「介護保険計画との関連もあり、市長部局とも相談しながら検討したい。」という答弁であり、収支改善を含め市民のニーズにも合っているものであると訴えました。

 ※ 介護医療院とは、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。

 この度の議会は、前段にも書いたとおり、市長不在の決算委員会となってしまったため、残念ながら消化不良感が否めないものとなりましたが、引き続き第4回定例会に向けて青山市長3期12年の検証を中心に質疑してまいります。

 

 

 

一般質問が終了しました。9/12

令和4年第3回定例会は、9月5日に開会しています。

 一般質問は10人中9番目の12日(月)13時からとなり、青山市長の市政運営を中心に質問し終了いたしました。以下、質問及び答弁の概要をご報告いたします。

 令和4年第3回定例会 一般質問 質疑内容(概要版)

1 投票率の向上について

【問】小中学校の統合等により投票所が減少していることが、投票率低下に繋がっている。投票所数、投票率の推移、投票率向上に向けた取り組みは?

【答(選挙管理委員長)】投票所数は、平成2831か所から令和3年以降は26か所。投票率は、平成28年参議院選挙が56.68%で、今年の参議院選挙では53.12%となっている。移動投票所、循環バスの運行、さらに期日前投票所の設置数の増など視野に入れ、本市にあった投票率向上に向け検討する。

 

2 消防指令業務の共同運用について

【問】西胆振3消防本部で協議会方式での消防指令業務の共同化を進めるとのことであるが、現時点での課題、消防デジタル無線の整備、今後のスケジュールについて伺う。

【答(消防長)】課題としては、道内では、協議会方式の消防指令業務の共同運用の実例がないことから、道外で既に協議会方式により共同運用を開始している地域への調査研究等を行う。

消防救急デジタル無線は、緊防債の活用が可能となり同時に整備することも検討。

協議の具体的なスケジュールは、任意協議会を10月、今年度内には、地方自治法で定める法定協議会の設置を予定。

【再質】胆振全域での共同運用の場合は、119番通報など緊急通報の受け付けから災害内容に応じて出動車両を選択し各消防本部へ指導を命じる指令まで行う、いわゆる投げ込み方式ということであったが、西胆振3消防本部で行う共同運用の場合は、どのような体制になるのか?

【再答】指令センターから指令後も出動した車両に直接無線装置により、災害情報の提供、収集や無線統制等も行える指令無線一元方式を予定している。

 

3 公共施設適正化の推進について

(1)本庁舎整備について

【問】本庁舎整備については、建て替え費用としては55億と試算されているが、現在は、物件費も人件費も高騰しており、新築するのか、既存ストックを活用するのか。さらに、外構や附帯設備、どのぐらいかかるのかなど、総額を示さなければそのほかの施設の議論が進まない。本庁舎の在り方について、初めに方向性を出すことが必要だと考えるがどうか。

【答(総務部長】本庁舎については急がれる課題と認識しているが、特に財政負担が大きく、市立病院の在り方に伴う将来的な財政リスクなども考慮した検討とともに、十分な議会論議も必要と考えている。本庁舎の検討も進めながら、公共施設全体の在り方についても、一定の方向性を取りまとめたい。

(2)その他の建て替え時期を迎える公共施設の在り方について

【問】より多くの市民意見を聞くとしていたが、関係団体や市民からどのような意見があり、それらを踏まえた中で、どのような検討がなされているのか。

【答(総務部長)】水族館では料金や展示内容、文化センターではステージや客席規模の違いなどから、代替機能にはならないとの意見が多かった一方で、将来人口や財政状況も踏まえ、代替可能な施設は、廃止もやむを得ないという意見も一定程度あったところ。仮に将来存続しない場合の使用期間や、考えられる代替策の案などについても示し、意見を伺いながら検討を進めたい。

【再質】その他の公共施設については単に存廃だけの議論ではなく、市長のまちづくりのビジョンを示したうえで議論する必要があるのではないか。

【再答】総合計画において、住み続けたいと思えるまちづくりに向けた将来像や方向性を示し、総合戦略や都市計画マスタープラン、行政改革プランなどの各種計画を推進している。将来的な財政状況や、寄せられた市民意見とともに、本市が進めるまちづくりの方向性についても説明しながら、総合的に判断していく。

【再質】任期3期目の4年間が今終わろうとしているこの時点で、いまだに結論も出せない。しかも、議論が深まっていない状況であるが、市長として責任は。

【再答(青山市長)】検討に時間を要しており、明確にお示しを出来ていないと申し訳ないなと思うが、市民全体の愛着ある施設と言ったようなことも、今回のアンケート等でもいただいている。将来にわたって、持続可能で、また魅力あるこのまちづくりに向かって年内には方向性を示したい。

 

4 青山市長の市政運営について

(1)リーダーシップ、決断力について

【問】市長は、就任当初からのリーダーシップの欠如、決断力等がないとの指摘に対して、自分自身としてはどのようにとらえ、どのように対応、または改善してきたのか。

【答(青山市長)】職員1人一人が、これまで以上に、使命感や熱意情熱、行動力を高め、山積する課題の解決に向け、前例にとらわれない発想で、果敢に挑戦する必要があると考えておりますが、職員の声にもしっかりと耳を傾けながら、信頼関係の構築が何よりも大切。職員が本来の力を発揮できるよう、指導力を発揮し、まちの将来を方向づけていくことが、市政を預かる者の責務であると常に考え対応取り組んでいる。

【再質】その責務を市長は果たしているのか。

【再答】様々な評価があると思うが、実現出来ているかどうか、自分なりにしっかり評価、点検しながら市政運営に努めていきたい。

【意見】点検しながらということであるが、今さら点検しても遅い。今は12年間の青山市長の実績を問われる時期だということを認識すべき。

(2)課題解決に向けた職員への指示について

【問】行政運営には、市長から職員への指示が重要。特に、最大の懸案事項である地域医療や公共施設の在り方に対してどのような指示を出しているのか。

【答】地域医療再編や公共施設の適正化等についは重要な課題。任期を全うする意味でも、不退転の覚悟で臨みたい。職員に対する指示については、大きな政策、大きな重要決定については、組織的、あるいは体系的に指示を出している。

【再質】職員からは、市長から指示されたという声が全く聞こえてこない。本当に指示してるのか。

【再答】直接的に現場の担当者や政策推進本部会議等において適切な指示を出している。例えば、私から副市長、あるいは副市長から部長等に組織的にその指示、命令を出している。

【再質】小泉副市長は、市長の右腕として各部長に指示をする、コミュニケーションを図っていくという役割が出来ているのか。

【再答(小泉副市長)】職員、職場の意見を聞き判断材料を整理する。判断がされた場合には、確実に移行されるように庁内調整を図るということが役割と考えている。

 

(3)産業誘致について

【問】ある雑誌のインタビューの中で、「私自身が先頭に立って産業誘致に汗を流しています。」と答えている。洋上風力等の産業誘致に対して、具体的にどのように汗を流しているのか。

【答】国や道などに対し、本市の取組やポテンシャルを積極的にアピールしているほか、関連する企業には市長自ら直接訪問するなどし、情報収集や関係性の構築を図っている。

【再質】産業誘致に関しては職員が頑張っている。市長が訪問したことによって企業誘致が進んでいるのか。情報収集であれば職員に任せればいいのでは。市長は懸案事項解決に向けてもっと庁内議論等をすべきではないか。

【再答】企業訪問については、最後に市長という場合もあるがトップセールスという場合もあり、トップがゆえの情報収集という場合もある。私のスタイルとして御理解いただきたい。

(4)人事政策について

【問】教育長、病院事業管理者、消防長など異例の人事を行っているが、どのような経緯考えでの人事となったのか。部長や次長、一定の課長人事は市長の考えが反映されていると思うが、どのような観点で人事を行っているのか。

【答】3名については豊富な経験や知識などが課題解決には必要不可欠だと判断し人選した。管理職につきましては、人物と能力をしっかりと見極めながら、適切に配置をしている。

【再質】3名については素晴らしい人事であるが、市長が人選について携わっていないのでは。管理職の人事について関心があるようには見えないが。

【再答】いろんな方からのご意見を聞くことはあるが、人事権は私にある。人事に関心が薄いというご指摘は否定する。

 

(5)職員とのコミュニケーション、信頼関係について

【問】市長と職員との間でコミュニケーションが図られ、信頼関係が構築出来ているとは思えない。市長として、この12年間、職員とのコミュニケーションをどのようにとり、信頼関係を構築してきているのか。

【答】職員の話を聞くような環境をつくることが基本中の基本である。職員の声、あるいはこのまちづくり、もちろん議会論議もトータルで踏まえた中で、しっかりと指示を出して成果を上げ、職員を評価し、またそれらの問題を共有しながら職員との信頼関係を構築していくことが大切。

【再質】市長が幾ら、コミュニケーションを図っている信頼関係はあると言っても職員がどういうふうに思っているかである。そうは感じられないが、改めて伺う。

【再答】人と人との関係でありこれで100点満点、これで十分ということは無い。関係をさらに向上できるように、さらに努めていくことが大切。

全体をとおして

【問】職員が優秀であるからこそ、職員任せになり過ぎていないか。そういったことに市長はあぐらをかいていないか。

【答】あぐらを書いてるかと言われると、そのつもりはない。

【再質】市長の自己評価と他の評価のギャップが大きすぎるのではないか。市長はどのように感じるのか。

【再答】この議会という場においても御指摘評価をいただく中で、私もその声をしっかりと受け止めさせていただきながら、自分自身を改め、そしてまたこれからのまちづくりに生かしていく、いったようなところは、これまでもそうでして、今もそうなのかなというふうに考えている。

 

【最終意見】4期目出馬については市長自身が考えることだが、市長として12年間、十分な仕事をしてきたのが、次の4年間も、市長として市役所内部を固め、市民の意見を聞きながら、室蘭市が抱える多くの難題に立ち向かっていけるのか、総合的に考えて出馬するかどうか結論を出していただきたい。

 

令和4年第3回臨時会が終了 7/19

 7月19日、令和4年第3回臨時会が終了しました。

 議案は病院事業会計補正予算1件で、新型コロナウイルス感染症重傷者への高度な医療を提供するため、新型コロナ関連の補助金を活用して医療機器(X線CT装置1台、超音波画像診断装置1台)を整備するものです。財源は全額道補助金で85,360万円。

 なお、超音波画像診断装置については当初予算で計上済みであったことから、財源振り替えも行うものです。

 本会議では質疑なく、原案どおり可決されました。

 

 

 

令和4年第2回定例会が終了しました。6/28

6月28日、第2回定例会が一般会計補正予算(第3号、コロナ禍における原油価格・物価高騰対応、子宮頸がんワクチン接種事業等  498,504千円)及び最終日に追加提案された補正予算(第4号、子育て世帯臨時特別給付金の道上乗せ分 22,765千円)ほか、8月20日に移転新築し使用開始となる公設卸売市場業務条例の一部改正案や財産取得の件(水槽付消防ポンプ自動車)など議案12件及び諮問第1号、人権擁護委員候補者推薦の件、また、わが会派提出の意見書「地方財政の充実・強化に関する意見書」「教育予算確保・拡充と就学保障の実現向けた意見書」「2022年度他移動最低賃金改正等に関する意見書」の3件、「ロシアのウクライナからの撤退を求める決議」1件を全会一致で可決し閉会しました。

予算審査特別委員会において、地域公共交通再構築実証事業について質問しましたが、内容は以下のとおりです。

事業概要は、室蘭の中においても特に高齢化が進む白鳥台地区において、令和3年度の無償によるタクシーを利用したオンデマンド交通の実証実験の結果を踏まえ、本格運行を見据えた有償の実証事業を行うもので、期間は10月~12月の3ヵ月、予算額は6,024千円で、財源は全額新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用。

昨年の無償による実証実験の結果については、実運行人数19日間で延べ1,126人(1日平均59人)が利用し、アンケートでは約83%がおおむね満足であり、有償でも利用したいとの声が多くあったもので、利用料金については、中央値を取り1ヶ月の定額制で3,000円、1回ごとの乗車を300円に設定したとのこと。

 

通年の事業化にあたっては、市の支援は必要と考えているが、その支援の規模が適正か、継続的に耐えうるものか、また、コストの圧縮(スマホアプリの活用)や利用登録者の数の拡大が課題とのことであり、私からは、この事業は今後必ず必要となってくる事業であり、白鳥台地区での実証を踏まえ、各地域の実情を踏まえながらも全市的に拡大すべき事業である。そのためには、市負担分の財源確保が重要となってくることから、現在進めている公共施設の再編等の議論を含めて、市長としてのまちづくりのビジョンが今後さらに必要であることを指摘しました。

 

 

 

令和4年第2回臨時会が終了しました。5/30

 令和4年第2回臨時会に提出された議案は4件で、補正予算では、新型コロナウイルスにかかわる緊急対策で、住民税非課税世帯に対する臨時給付金、1世帯当たり10万円で想定世帯数1,100世帯、事務費を含めた予算は113,193千円、コロナ禍における原油価格・物価高騰等に伴う緊急対策による子育て世帯生活支援給付金事業で、児童扶養手当受給者等への給付一人当たり5万円で想定人数1,972人、事務費を含め102,2711千円、新型コロナワクチン4回目の摂取事業費として198,723千円の合計414,187千円(すべて国庫支出金)、令和3年度の人事勧告による期末手当支給月を0.15月引き下げるもので、一般職、市長等の特別職と併せて引き下げを行う条例案で、原案通り可決されました。

 

 

令和4年第1回定例会が終了しました。3/28

 2月28日に開会した第1回定例会は、3月28日、初日提案されていた一般会計予算案など議案30件、新型コロナ対策で補正予算を先決処分をしていた報告1件、また、最終日に提案された退任される国枝教育長の後任に伊藤教育部長を任命する人事案件、また、わが市民ネットむろらんを含む3会派で提出した議員定数を現行の21名から1名減の20名とする議員定数条例の改正案について、さらに「シルバー人材センターに対する支援を求める意見書」ほか1件を原案どおり可決・承認して閉会しました。

 各会計予算は、一般会計422億3,500万円、国保会計など3特別会計181億3,800万円、病院事業会計など6企業会計232億9,100万円の合計836億6,400万円となっています。詳細については、「予算の概要」をご覧ください。

 この度の議会では、予算や関連議案以外に本市の懸案事項である本庁舎や今後20年以内目標使用年数を向かえる公共施設の適正化、休止となったフェリー航路、市立病院を含めた市内3総合病院の統合再編問題などについて議論が交わされましたが、その方向性や展望といったものが深まらずに終わりました。

 人口減少が進み、税収も減少が見込まれる中、いずれも本市にとって重要な課題であり、また非常に難しい課題であります。だからこそ市長の将来にわたるまちづくりに対する考えが示されるべきと思っていましたが、青山市長が市政方針説明で掲げた「誇り輝く室蘭」の総仕上げとの違和感を感じたのは私だけではないと思います。

 いずれにいたしましても、市長も我々議員の任期もあと1年となりました。現在、そして未来の室蘭のためにしっかりと取り組んでまいります。

 

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令和4年度 室蘭市「予算の概要」.pdf
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令和4年第1回定例会 一般質問・答弁要旨

 令和4年第1回定例会において行いました一般質問及び答弁の要旨をアップしました。(あくまで概要版です。)

 なお、

録画配信 | 室蘭市議会インターネット中継 (jfit.co.jp) 

で録画をご覧になれます。

 

令和4年第1回定例会 一般質問・答弁要旨

1 共生社会の実現について

  (1)外国人と共生するまちづくりについて

【問】市政方針で外国人と共生するまちづくりを進めるとあるが、その背景、本市における外国人に就労や居住実態について伺う。

【答】日本語学校や日本語学科の開設の予定があったこと、外国人技能実習制度の見直しにより、本市に居住する外国人の増加が見込まれたことから、外国人が不自由なく本市での暮らしを送るため支援すべきと考えた。

(2)地域共生社会の実現に向けた検討状況について

【問】共生社会の実現について、効果・効率的な庁内体制、地域や団体との連携等、昨年3定で質問した後の調査・検討状況及び来年度の取組みの考えについて伺う。

【答】生活課題が複数の分野・世代にまたがっている内容や既存の制度では対応が難しい課題が増えており、庁内関係課をはじめ、社会福祉協議会、地域包括支援センター、障がい者相談支援事業所などの関係機関が連携して、問題の解決や緩和に向けた様々な支援に取り組んでいる。今後は、各所が抱える課題や連携の方向性などの話し合いの場を設定するとともに、より効果的な方策を検討していく。

(3)パートナーシップ制度導入の考えについて

【問】パートナーシップ制度の導入に向けた検討状況について伺う。

【答】制度の導入を視野に検討をしている。組織整備も必要と考えており、人権、男女平等などの関連事務の所管課間において協議している。また、令和4年度においては男女平等セミナーにおいて「LGBT」に関する講演等を実施するなど、啓発を図っていく。

【再質】この制度は市長のリーダーシップで導入できるもの。導入すると明言すべき!

【再答】時期は明言できないが、制度を導入すべきと考えている。

 

2.人事院勧告の取扱いと会計年度任用職員の処遇改善について

(1)今年度の人事院勧告の取扱いについて

【問】今年度の人事院勧告(期末手当-0.15月)の取り扱いについて伺う。また、会計年度任用職員への影響額、制度導入時に嘱託職員から会計年度に移行した職員についての現給保障についての考えを伺う。

【答】令和3年度の期末手当の引き下げ相当額は、法案成立後、国家公務員の取り扱いを基本とし他都市の動向にも留意しながら職員団体と協議をしていく。会計年度任用職員の引き下げの影響額は、事務補助員で年間25,400円の減額になる。嘱託職員から会計年度制度に移行した職員については、2年連続で期末手当の引き下げにより年間支給額が旧制度を下回ることから、現給保障の期限の延長について職員団体と協議する。

(2)会計年度任用職員の処遇改善について

【問】会計年度任用職員の任期は来年度で上限の3年が経過することになるが、次期更新時における公募のあり方についての見解を伺う。また、会計年度任用職員の業務は、正規職員が行ってきた業務の一部を担ってきたのが現状であり、市政運営には基礎的戦力として重要な存在。上限の1級25号俸の撤廃等、処遇改善する考えについて伺う。

【答】会計年度任用職員の任期については、勤務成績等も考慮した選考結果によっては、再度同じ職への任用も行える制度とした。公募や選考の方法については、引き続き協議、検討する。また、会計年度任用職員の給与については、職務給の原則や均衡の原則等に基づき決定しているが、道内他都市における給付水準との均衡も十分留意し、処遇改善につなげる観点も含め、適切な制度となるよう引き続き職員団体と協議、検討したい。

 

3.効率的な行政運営について

(1)デジタル技術の活用による市民サービスの向上と業務効率化について

【問】行政改革プラン2022では、2040年度までに職員数を1015%縮減するためデジタル技術を活用が挙げられているが、現状での課題及び本市の人材育成や体制について伺う。また、窓口の利便性を向上することも必要。北見市で行われている「書かない窓口」について、本市もぜひ取り組むべきと考えるが見解を伺う。

【答】デジタル技術を活用するうえでの課題等については、「組織体制の整備」や「人材育成」など、庁内横断的な推進体制の構築が課題。また、窓口の利便性向上については、現在の庁舎体制が続く中で、窓口サービスの向上や業務の効率化に向けてどのような改善が可能であるか、また、将来的な本庁舎のあり方検討にあわせた窓口体制の見直しなどにおいて、「書かない窓口」を始めとした他都市の先行事例も参考としながら、課題の共有や改善策の検討を行っていく。

 

(2)消防行政について

ア 消防指令業務の共同運用について

【問】現在、胆振管内6消防本部により協議している消防指令業務の共同運用にはどのような方法がるのか。また、本市消防本部として、共同運用を検討するにあたっての基本的な考え方と、仮に運用する事となった場合の当市として望ましい運用方法について伺う。

【答】消防指令業務の共同運用については、「協議会」、「共同設置」、「事務委託」などがあり、全国的には「協議会方式」と「事務委託方式」が採用されている。基本的な考え方は、胆振地域全域でひとつの消防指令センターを構築し共同で運用することを基本とし、共同運用の方式については、地方公共団体が、共同して管理執行、連絡調整又は計画策定を行う「協議会方式」が効果的であると考えている。

【再質】消防指令業務の共同運用は、単独で整備した場合と比較してランニングコストが軽減される財政的な効果と併せて、現在指令業務に配置されている10名の扱いも重要となってくるが、共同運用後、現在配置されている通信指令員はどのような扱いとなるか。また、職員を共同消防指令センターへ派遣することとなった場合、は何名程度となるのか。さらに、今後の協議のスケジュール及び合意のタイムリミットについても伺う。

【再答】消防指令センターの業務としては、119番通報などの緊急通報の「受付」から災害内容に応じて出動車両を選択し各消防本部へ出動を命じる「指令」までを行う「投げ込み方式」が基本。出動後は管轄する消防本部によって現場の指揮や災害情報の収集、無線統制などを新たに行う必要があることから、現在配置されている通信指令員については、指揮隊の増強や無線統制員への配置など、災害活動の強化や安全管理に係わる部署への配置を考えている。また、派遣人数等は、確定していない。

今後の協議のスケジュール及び合意のタイムリミットについては、緊急防災事業債の活用が基本であり、令和7年度の運用開始が前提。そのため令和5年度予算に計上をする必要があることから令和4年度の早い時期の合意が必要。

イ 今後の消防体制について

【問】行政改革プラン2022では、「消防職員についても、将来的な人口規模や退職動向などを踏まえた消防体制のあり方について、令和4年度に消防体制基本計画を策定する中で将来的な消防職員数の検討をする。」としているが、基本的な考えについて伺う。

【答】消防力の整備指針において、人口が7万人から9万人台では3署所と定められているが、本市の市街地形成は、蘭西地区から蘭東地区にかけて街区が連続していることから、一つの市街地として算定しており、人口規模から消防署、入江支署、高砂出張所の3署を配置しており、さらに、本輪西・港北地区、幌萌地区、陣屋地区、白鳥台地区については、それぞれの人口が1万人を下回っており準市街地となるが、その人口規模が1万人を超えることから一つの市街地と考え概ね中心である場所に蘭北支署を配置しており、計4署所としている。

来年度から令和15年度までの定年退職者は極端に少ないことから、室蘭市の将来的な人口推移や都市規模を見据えたなかで、職員数の適正化の観点も踏まえつつ、継続的な人材の育成や技術の伝承が適切に行われるよう職員採用を行ないつつ、立地適正化計画も考慮するとともに、各地域の人口推移や消防需要を見据え、最適な消防体制を構築していく。

 

4 公共施設適正化の推進について

(1)本庁舎の在り方について

【問】本庁舎については、学校づくり検討委員会において児童生徒により良い学習環境を検討する中で、新たな統合や義務教育学校などについて検討しているが、その際、使用しなくなる学校が大きな課題とのことであることから、本庁舎としての活用を検討すべき。また、本庁舎に関し令和4年度にまとめる基本的な方向性について伺う。

【答】学校づくり検討委員会を所管している教育委員会とは情報共有をしている。本庁舎については、新築整備のほか既存ストックの活用・分散化などの手法についてメリットや課題を整理して方向性を示す。その検討内容に対する意見も踏まえたなかで、さらに具体的な方向性に向けて検討を進めていく。

(2)その他の建て替え時期を迎える公共施設の在り方と議論の進め方について

【問】存廃を検討する公共施設について、いつまでに利用団体や市民説明を行い、最終的な方向性の判断はいつまでなのか、スケジュールについて伺う。

 【答】本定例会や所管常任委員会での議論を踏まえたのち、4月以降、利用団体との意見交換のほか、地域団体への説明、ホームページでの意見募集など様々な手法を検討し、市民意見の把握に努めながら、令和4年内に将来的な存廃に関する方向性を示す。

 

 

入江運動公園総合体育館 ㊆栗林商会アリーナ視察 3/14

 総務常任委員会で、4月1日オープン予定の新総合体育館・㊆栗林商会アリーナの視察を行いました。

 バスケットコート2面分のメインアリーナ、1面分の多目的ホールのほか、防音・音響も整備したスタジオA/Bでは、フィットネス等のほか、剣道や軽スポーツを楽しめるそうです。トレーニング室には様々な機器はもちろん、高地トレーニングルームも室蘭初上陸。

 ダイエットは順調に進んでいますので、筋力アップのために通うしかないですね。